河原田天王祭(かわらだてんのうさい)【河原田地区】
天王祭とは牛頭天王仰による疫病退散の行事。牛頭天王の式日である7月14日前後に各地で行われ、多くの提灯に飾られた梵天を立てた山車などを、太鼓や鉦を打ち鳴らして巡行するものが多い。河原田近隣の鈴鹿市長太地区でも行われている。河原田地区では旧伊勢街道の町筋を、河原田神社を中心に南北に分けた北河原田と南河原田の山車2輌が曳き出される。疫病退散にご利益があるという赤い提灯を、北は山型、南は円筒型に吊るした梵天を立て、紙と太鼓を子どもから大人まで交代しながら打ち鳴らし、疫病退散を願い町内を練り歩く。江戸時代の後期から伝わるとされ、かつての天は神木として年毎に松の木を伐採して枝に提灯を提げたが、自然保護や安全確保の観点から鉄製のものが用いられている。現在は式日に近い7月第2土曜日に行われる。
☆解説文監修:四日市市の祭りを学ぼう会