大入道(おにゅうどう)【中部地区】
江戸時代後期の文化2年(1805年)に製作されたといわれる。
身の丈4.5m、伸び縮みする首の長さ2.7m、高さ1.8mの山車に立ち、全高は9m。からくり人形では日本一の大きさといわれている。
山車や人形の中に入った人形師6人が太鼓や銅鑼の音に合わせて操る。
旧・桶之町の町衆がオケに「大化」の文字をあて、オバケの仮装行列を四日市祭に奉納したのが始まりと考えられ、妖怪や鬼を思わせる彫刻が山車にも施されている。また、町に出没するタヌキの悪事に困りはてた人びとが、すごみのきく大きな大入道を作り、タヌキを退散させたという民話も伝わっている。
(県指定有形民俗文化財)
☆解説文監修:四日市市の祭りを学ぼう会