菅公(かんこう)【中部地区】
学問の神さま菅原道真公と2体の子どものからくり人形が、精巧な演技を行う。
ひとりの子どもが持つ額に、もうひとりが筆で書をしたためる。それを見た菅公がほめると、子どもたちが喜び踊るというもの。何の文字を書くのか、想像と期待に胸が躍る。
学問の尊さを伝えようと、旧・新丁(現在の新町・新々町など)の人たちによって明治初期に作られ四日市祭に奉納されたが、昭和20年の空襲で焼失。
昭和22年に山車が再建された。その後、人形師七代目玉屋庄兵衛の手によってからくり人形も再現された。山車の屋形の嵩上げや水引幕の新調など年々華麗さを増し、演技前に子どもが口上を述べる趣向も加わった。
☆解説文監修:四日市市の祭りを学ぼう会