甕破り(かめわり)【中部地区・市民有志】
中国・宗時代の政治家である司馬温公が、高価だった甕を割って中に落ちた子どもを救い出したという、命の尊さを説いた逸話「破甕救児」のようすを再現したからくり人形山車。
甕の外側にいた子どもが、甕に上がり太鼓を打ち、その後、甕の中に真っ逆さまに落ちる。
下から操る人形が、甕の外、上、中、そしてまた外と、自由に動き回る「はなれからくり」の妙技が見どころ。
旧・西中町(現在の中部)の人たちによって明治26年に作られ四日市祭に奉納されたが、昭和20年の空襲で焼失。
平成2年に四日市商店連合会によって再建された。
山車の高さは約6mあり、破甕救児の彩色彫刻が施されている。
☆解説文監修:四日市市の祭りを学ぼう会